森林インストラクターとは
20歳以上であれば独学や講習で試験に挑戦できる!
「自然の中で仕事がしたい!でも資格も経験もないしな...」
「森林の中で子供たちを遊ばせたいけど、安全面はこれで大丈夫かな...」
そのような方におすすめするのが森林インストラクターの取得です!
森林インストラクターとは、森林を利用する人に対して、森林や林業の仕組みを解説しながら森を案内したり、野外活動を企画・実施したりする森のスペシャリストです。
森林インストラクターは、20歳以上であれば未経験でも挑戦できる資格です(※例外あり)。
また、学習内容には、ケガや気象の変化などの野外活動をする上での安全対策も含まれます。
小さな子供や高齢の方も安心して過ごせる場づくりや自分自身のリスク管理などを知りたい方にもぜひおススメです。
私は数年前に環境教育のスキルがほしくて取得しました
試験概要
それでは、さらに詳しくみていきましょう。
試験概要は以下の通りです。
詳しくはこちらのサイトをご確認ください。
試験詳細
1次試験(筆記試験)
筆記試験は4科目あり、それぞれ6割以上取ると合格です。
合格した科目は再試験での免除が可能です。そのため、数年に分けて挑戦するのもよいでしょう。
ただし、合格した科目を受けた年も含めて、5年以内に他の科目を合格することが条件であり、試験結果は最新のものが優先されるので注意しましょう。
私は2回に分けて受験しました。1次試験は文字数指定の記述も多く、時間との戦いになります。過去問でしっかり練習しておくのがおススメです。
2次試験(実技試験・面接)
2次試験は1次試験の合格者のみ受験できます。
実技試験は、用意された素材の一つを使って、森林インストラクターとして森林の利用者に向けた模擬演技をします。(素材の例:植物の枝葉/鳥類の絵 /自然素材/ロープなど)
面接は、主に自己紹介や受験動機、合格後の生かし方などが聞かれます。これらの審査は態度・動作、説明についてが評価されます。テキストや講習で学んだことや、自分が今後やりたいことをイメージして練習しておくとよいでしょう。
不安な場合は、受験の前に森林インストラクター主催のイベントや地域で行われている観察会などに参加するとより感覚がつかめるかもしれません。
私は極度に緊張していて記憶が曖昧ですが、何に生かしていきたいのかという部分を掘り下げて質問されました。
なお、実技試験は講習会を受講すれば免除となり、2次試験は面接のみです。
講習会について
森林インストラクター養成講習会は、森林インストラクターに必要な知識及び技能を身につけることができます。
「森林」、「林業」、「森林内の野外活動」及び「安全及び教育」の4科目・26項目を8日間で学びます。受講資格は20歳以上です。
受講することによって、実技試験の免除だけでなく、全国森林レクリエーション協会が認定する「森林活動ガイド」の称号が得られます。
講習会は、8日間連続して受講するか、科目別に別日で受講するか(土・日・月が多い)を選択できます。また、近年はオンラインでの受講も実施しています。
詳しくは、こちらのサイトでご確認ください。
私は学生時代の夏休みを使って講習に参加しました。座学が多く、連日だと体力を消耗するので注意しましょう
合格後の流れ
合格者には、全国森林レクリエーション協会から、合格通知とともに森林インストラクターの登録案内書が届きます。
登録が完了すると、森林インストラクターの「登録証」、「証明書」及び「バッチ」が交付され、森林インストラクターの称号を使用できます(登録料5,000円)。
また、森林インストラクター登録者名簿に登録され、都道府県、教育委員会などの関係機関にも紹介されます。ただし、5年ごとに更新手続があるので注意が必要です。
詳しくはこちらのサイトでご確認ください。
合格者には、日本森林インストラクター協会の入会案内も届きます。森林インストラクターの資格試験や講習を実施する全国森林レクリエーション協会とは異なります。
全国森林レクリエーション協会にて森林インストラクターの資格登録をすることが日本森林インストラクター協会(FIJ)の入会条件です。詳しくはこちらのサイトでご確認ください。
だいぶややこしいですね。そして、出費が痛いです...出費が気になる方はひとまず森林インストラクターの登録をしておくといいです。
活動の場
森林インストラクターを取得すると、幼稚園や学校などの教育業、ツアーや体験といった観光業での活躍が期待できます。
ただし、森林インストラクター自体を仕事としていく場合は、日本森林インストラクター協会(FIJ)が実施する地域会の活動に積極的に参加することがおススメです。
日本森林インストラクター協会(FIJ)の地域会では、各地域内で他の森林インストラクターと連携をとりながら活動できます。
森林インストラクターの先輩や活動自体からイベントの進め方や安全管理などを直接学ぶことができるため、これを積み重ねることで様々な仕事へのヒントが得られます。
例えば、現在活躍する森林インストラクターには、環境保護団体・カルチャーセンター・イベントでの講師、学校や教育委員会からの要請による出前授業などで継続的に活動している人もいます。
主な活動内容には、森林整備、森林ガイド、体験教室、バードウォッチング、ネイチャーゲーム、工作などがあります。
合格後に経験を積む場が用意されているのは安心ですね。
私は造園業の中で植物の名前や特徴を覚えていたり、植え付け後の管理を考えたりするときにこの資格が役に立ちました。
まとめ
今回は未経験でも挑戦できる、森林インストラクターになる方法を紹介しました。
森林インストラクターは、このような特徴があります。
- 20歳以上であれば、独学や講習で森林インストラクターの試験に挑戦できる
- 森林や林業、安全対策など、幅広い知識が身につく
- 合格後も他の森林インストラクターと連携して経験を積む場がある
自然に興味があり、知識や経験を深めたい方はぜひ挑戦してみてください。
試験で最も難関となる1次試験は、範囲が広く、文字数指定の記述問題が多いので時間との戦いです。過去問を使って練習を重ねて臨みましょう。
以下に参考書も載せているので是非ご覧ください。
参考書
全国森林レクリエーション協会HPから過去の問題集や、テキストが購入することができます。(→こちら)
その他、参考図書は以下の通りです。
日本のきのこ増補改訂新版 保 (山渓カラー名鑑) [ 今関六也 ] 価格:8,800円 |
森林インストラクター 森の動物・昆虫学のすすめ [ 西口親雄 ] 価格:2,200円 |