春の植物が彩る絵本の世界 ~大人も子供もおすすめ14選~

1.はじめに

春の訪れとともに、生きものたちが色鮮やかに目覚める季節がやってきます。

サクラやツクシ、タンポポなど、植物たちの目覚めは、私たちに心の安らぎやワクワクした気持ちを届けてくれます。

そんな春の自然を、絵本を通して感じてみませんか?

今回は、春の植物をテーマにしたおすすめの絵本を15冊ご紹介します。

それぞれの絵本には、大人から子供まで楽しめる、春の自然の美しさや新しい発見が詰まっています。

ぜひ、手に取って春の魅力を味わってみてください。



2.おすすめ本紹介

『春の妖精たち スプリング・エフェメラル


作:奥山多恵子  出版社:福音館書店  
発売:2010/2/10 定価:1,300円+税

「春の妖精」と呼ばれるスプリング・エフェメラルをご存じですか?春の短い期間だけ森や野原に姿を現し、あっという間に消えてしまう儚くも美しい花々。この植物たちは雪解け後のわずかな時間、木々の葉が茂る前の光を浴びて咲き誇ります。
スプリング・エフェメラルの美しく繊細な絵とともにその1年を描いています。

②『草木とみた夢 牧野富太郎ものがたり

草木とみた夢 牧野富太郎ものがたり [ 谷本雄治 ]

編:  谷本雄治(著), 大野八生(絵), 田中伸幸(解説)  出版社: 出版ワークス
発売:2019/02/27 定価:1,600円+税

「日本の植物学の父」といわれた牧野富太郎の生涯を描いた伝記本です。2023年放送のドラマ「らんまん」でも取り上げられました。絵本に描かれた牧野富太郎ゆかりの植物たちが美しく描かれています。

『はるなつあきふゆのたからさがし』

はるなつあきふゆのたからさがし [ 矢原由布子 ]

作:矢原由布子(著・絵), 鈴木 純(監修)  出版社:アノニマ・スタジオ
発売:2022/4/27 定価:1,900円+税

新しい季節が始まる時にピッタリの1冊。身近な植物たちの不思議や魅力が可愛いイラストとともにたっぷり詰まっています。読めば読むほどワクワクする、植物の世界と自分をつなげてくれるような絵本です。

『「和」の行事えほん 1 春と夏の巻』

「和」の行事えほん 1 春と夏の巻 高野紀子/作

作:高野紀子 出版社:あすなろ書房
発売:2006/06 定価:1,600円+税

ひなまつりやお花見、端午の節句など、3~8月までの季節の行事や時候などを可愛い動物のイラストともに紹介しています。季節の植物の絵も魅力的です。

『野の花えほん 春と夏の花』

野の花えほん(春と夏の花) [ 前田まゆみ ]

 作:前田まゆみ 出版社:あすなろ書房
 発売:2009/04 定価:1,500円+税
 

春から夏にかけて身近で見られる28種類の植物たちを紹介しています。かわいいイラストとともに、植物の特徴や名前の由来、利用方法などが詳細に書かれています。

『はるのくさばなあそび しぜんにタッチ!』

はるのくさばなあそび しぜんにタッチ! [ 佐野高太郎 ]

   作:佐野高太郎(写真), 大久保茂徳(監修) 出版社:ひさかたチャイルド
   発売:2018/2/1 定価:1,300円+税
 

たくさんの写真とともに春の草花遊びの楽しさを伝えます。「たんぽぽのわたげのびんづめ」や「フキのおめん」など、絵本をヒントに植物に触れて、その性質や新たな不思議に気づくことがあるかもしれません。

『はるが きた! いいもの いくつ?』

はるが きた! いいもの いくつ? (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ) [ おおたぐろまり ]

作:おおたぐろ まり  出版社:福音館書店
発売:2025/2/7  定価:1,000円+税

2025年2月発売の新しい本です。春を告げるツクシが「1」、花の周りを歩くテントウムシが「2」というように、見つけた春を1から10まで数えて読み進めます。公園を舞台に、たくさんの生きものたちが一緒に描かれています。

『すみれとあり 』

すみれとあり (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん) [ 矢間芳子 ]

作:矢間 芳子 (著), 森田 竜義 (監修) 出版社:福音館書店 
発売:2002/3/15 定価:1,000円+税

スミレの種とその種を運ぶアリの関係を、美しい絵とともに描いています。植物と他の生きもののつながりを感じられる1冊です。

『つくし』

つくし/甲斐信枝【3000円以上送料無料】

作:甲斐 信枝 出版社:福音館書店 
発売:1997/2/15 定価:1,000円+税

スギナの胞子を飛ばす茎のことをツクシと呼んでいます。春ににょきにょき顔を出したツクシたちの姿を美しい絵で表現しています。作者の「ちょうちょ はやく こないかな」、「ふきのとう」、「種がとぶ」、「タンポポ」の絵本も春におすすめです。

『葉っぱのあかちゃん』

葉っぱのあかちゃん (ちしきのぽけっと) [ 平野隆久 ]

作:平野隆久  出版社:岩崎書店 
発売:2008/02 定価:1,400円+税

約30種類の木々の芽生えを紹介しています。冬芽から芽生える姿はそれぞれ色も形も違っています。だんだん芽生えていく様子がわかる写真が魅力です。

『よもぎだんご』

よもぎだんご (かがくのとも傑作集 わくわくにんげん) [ さとうわきこ ]

作:さとう わきこ   出版社:福音館書店
発売:1989/3/15 定価:1,000円+税

いつも元気な、ばばばあちゃんと子供たちは春の野原へヨモギ摘みへ。途中にはヨモギ、ナズナ、ツクシ、セリなど、春の植物がいっぱいです。ヨモギだんごのつくり方も丁寧な絵とともに紹介されています。

『14ひきのぴくにっく 』

14ひきのぴくにっく (14ひきのシリーズ) [ いわむら かずお ]

作: いわむら かずお  出版社:童心社
発売:1986/11/15 定価:1,300円+税

14ひきのねずみシリーズで、春をテーマにした1冊です。森や野原に咲く春の植物、そして動物たち。どこに生きものたちが隠れているのか探しながら読んでも楽しめます。

『はるのおくりもの』

はるのおくりもの (あのねブックス) [ せいの のりこ ]


作: せいの のりこ 出版社:日本標準 
発売:2024/2/26 定価:1,500円+税

まだ見たことがない雪を見たいカエルに寄り添うキツネとウサギの物語。季節がめぐり、3匹の関係はどうなっていくのでしょうか。丁寧に描かれた植物たちも魅力です。

『そらまめくんとめだかのこ 』

そらまめくんとめだかのこ (こどものとも絵本) [ なかやみわ ]

作:なかや みわ  出版社:‎ 福音館書店
発売:2000/9/15  定価:1,000円+税

そらまめくんたちが迷子のめだかを助けてあげようと奮闘します。春の生きものたちとともに温かい気持ちを届けてくれる作品です。

4.まとめ

いかがでしたか?

春は新しい出会いや発見がたくさんある季節。

季節の変化を感じながら、自然の豊かさや生命の輝きを絵本を通して楽しむ時間は、きっと心に残る思い出になるはずです。


今回ご紹介した絵本が、そのひとつのきっかけとなり、自然への興味や感動を育むお手伝いになれば幸いです。

絵本の中の植物たちとともに、素敵な春のひとときをお過ごしください。

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